目次
はじめに
市民ランニングの人気とともに、地域や企業主催のマラソン大会も全国的に増えています。
一方で、長時間にわたる有酸素運動は体力的な負担が大きく、脱水症状・熱中症・心臓発作・転倒による外傷などのリスクが高まります。
特に一般参加者の中には、日頃から運動をしていない方や持病を抱える方も多く、大会運営における救護体制の設置は欠かせません。
この記事では、マラソン大会での救護体制の作り方を、実際の事例とともに詳しく解説します。
マラソン大会で想定される主な健康トラブル
1. 脱水症状
- 長時間の発汗による水分・電解質不足
- 無風や高湿度の環境で悪化
2. 熱中症
- 特に夏季や気温20℃以上でリスク増大
- 頭痛・めまい・吐き気などの症状
3. 心臓発作・心肺停止
- 持病を抱える参加者の急激な負荷による発症
- 早期発見とAEDの使用が鍵
4. 転倒・捻挫・骨折
- 人混みでの接触や路面の凹凸によるケガ
救護体制構築のステップ
ステップ1:コース全体のリスク分析
- 距離(5km、10km、ハーフ、フルなど)に応じた救護所の数を決定
- 急坂、カーブ、狭い道など事故が起こりやすいポイントを把握
ステップ2:救護所と移動救護の配置
- スタート地点・中間地点・ゴール付近に常設救護所を設置
- コースを巡回する自転車救護・バイク救護も有効
- AEDは複数箇所に配置
ステップ3:救護スタッフの役割分担
- イベントナース:応急処置、バイタル測定、熱中症対応
- 救急救命士:心肺停止や重症者対応
- 搬送補助スタッフ:担架搬送、救急車誘導
ステップ4:連携病院との事前調整
- 大会当日は救急搬送件数が増える可能性があるため、事前に病院へ連絡
- 救急車要請から搬送までのルート確認
救護所の必須装備
- AED(複数台)
- 担架・車椅子
- 冷却材(氷嚢、クーラーボックス、冷却スプレー)
- 包帯・ガーゼ・消毒液
- 血圧計・体温計・パルスオキシメーター
- 経口補水液・塩タブレット
- 毛布(低体温症予防)
レース中の安全対策ポイント
1. 事前の体調申告制度
- 持病や服薬状況をエントリー時に記入
- 高リスク者は医師の診断書提出を推奨
2. 天候に応じた時間調整
- 猛暑日や悪天候時はスタート時間を早める・短縮コースを設定
3. ボランティア救護員の活用
- コース沿道に医療知識を持つスタッフを配置
- 看護師や救命士が常に連絡できる無線システムを利用
実例紹介
大阪市内10kmマラソン
- 参加者:約3,000名
- スタート・5km地点・ゴールに救護所
- イベントナース3名を配置
- 脱水症状の軽症対応20件、熱中症3件、捻挫5件
救護体制導入のメリット
- 命を守る初期対応
- 心肺停止時、AED使用で救命率大幅向上
- 大会の信頼性向上
- 安全配慮が参加者・スポンサーの安心材料に
- 事故後の迅速な対応
- 大会運営の混乱を防ぎ、スムーズに医療機関へ搬送可能
費用(365ナースすぅまるの場合)
- イベントナース1名/1日(6~8時間):20,000~24,000円
導入の流れ(365ナースすぅまるの場合)
- 事前打ち合わせ
- コース地図と競技時間をもとに救護配置を提案
- 必要人員と機材の手配
- イベントナース・救命士・AEDなどを準備
- 当日対応
- コース各所での救護、無線での情報共有
- 事後報告
- 対応件数や改善点をまとめた報告書を提出
まとめ
マラソン大会は健康的で魅力的なイベントですが、長時間・長距離の運動は想像以上のリスクを伴います。
充実した救護体制は「大会の質」を大きく左右する要素です。
365ナースすぅまるでは、大阪・関西エリアで多数のマラソン大会救護実績があります。
安全で安心な大会運営のため、ぜひご相談ください。
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